小説を選ぶ際、
「自分と同年代の女性」が主人公の本を選ぶことが多いです。
40代主婦の私が今月読んだ3冊は、こちら ↓
・「雪子さんの足音」木村紅美さん
・「子育てはもう卒業します」垣谷美雨さん
・「向日葵のある台所」秋川滝美さん
どの作品も40代主婦が読んで楽しめる作品でした。
1冊ずつご紹介しますね。
特にオススメは「向日葵のある台所」
雪子さんの足音 木村紅美さん
東京・高円寺の家賃5万円のアパート月光荘。
「サロン」と名付けた居間を下宿人に開放して食事や小遣いまで世話を焼く一人暮らしの大家・雪子さんと、大学3年生の薫と、同い年のOL小野田さん。
微妙なバランスで3人の関係は続いていたが・・。第158回 芥川賞候補作!
登場人物は3人。
・大学生の薫
・大家の雪子さん
・下宿人のOL小野田さん
大家さんと大学生のほっこりした物語だと思ったら全く違いました。
何が違うかって雪子さんが怖い・・
夫、息子を亡くして一人暮らしの雪子さん。
淋しい気持ちがあるのか、下宿人を「ご飯に誘ったり」「お小遣いを渡したり」します。
それだけなら良かったのですが、留守中に部屋を掃除したり、郵便物を処分したり、プライベートまで介入するように・・。
薫は、OL小野田さんからも言い寄られるのですが、彼女にも裏の顔がありました。
学んだこと
この本を通して、学んだコト。
老後、淋しくなって若者を応援したくなることがあります。
でも節度をわきまえよう。
ズカズカと若者の暮らしに入っていかないようにしよう。
お節介おばさんにならないように気を付けます。
『節度をわきまえる』とは・・
・ちょうどいい程度を知っている
・自分なりにコントロールする
・度を超さない
子育てはもう卒業します 垣谷美雨さん
就職、結婚、出産、子育て、嫁姑、実家との確執、職場復帰・・
故郷を離れた18歳から40年、3人は悩みを語り合ってきた。母親業に終わりはない。だけど、
”子供のために生きる私”のままでいいの?
3人の女性が「大学入学⇒結婚・出産⇒子育て⇒子離れ」していく話です。
我が家の子どもたちは高校生。
読んでいて「あー、わかるわかる!」というコトが多々ありました。
学んだコト
親の思うように子どもは育たない。
子どもとは良い距離感を保ちながら接していきたい。
子どものコトばかり考えず自分の人生を歩んでいくことも大切。
向日葵のある台所 秋川滝美さん
14歳の娘と2人暮らしの麻有子(46歳)に、
姉から「母が倒れたので引き取って欲しい」という
連絡が入る。いかに自分が大変かをアピールし、
麻有子に責任を押し付けようとしてきた。
・・・どうして私ばっかり
今回読んだ3冊の中で1番印象に残った本。
と言うのも、主人公の麻有子(46歳)は幼い頃、母親から精神的虐待を受けてきた。
今もその棘が心に刺さり、母親と会話するときはドキドキ緊張してしまうのです。
私自身も母親の発言にオドオドし、幼い頃は勿論、今も母親に異常なほどに気を使ってしまいます。
主人公と自分を重ね合わせてしまい、一気読みしました。
最後の終わり方も中途半端では無く、しっかりまとまっていました。
学んだコト
母親との確執に悩んでいるのは私だけでは無いのでは?
世の中には、私のような気持ちを抱えた人も多数いるのでは?
自分1人では無いのかも、というのを知りました。
物語の最後は100%ハッピーエンドではありません。
長い間の確執は、そんなに簡単に無くなるものではないですから。
しかし未来に希望を残したラストです。
母親との関係性に悩んでいる方に是非よんでいただきたい1冊です。
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